The GoalとThe Goal2

よみました、いまさらですが。この本は、TOC(制約条件の理論)についてドラマ仕立てで書いてある本です。一作目はドラマ的に面白かったですが、二作目はなんだか手法の説明が中心になってしまっていて、どうなんだろうとおもいました。説明の本としてはなかなか丁寧な説明でした。
The Goal2の最後に用語の説明があったので引用させていただきます。

思考プロセス(Thinking Process)
ゴールドラット博士が開発した問題解決手法。「何を変えればよいか(What to change?)」「何に変えればよいか(What to change to ?)」「どのように変えればよいか(How to cause the change?)」といった一連のプロセスを系統的に考えることから思考プロセスと呼ばれる。思考プロセスを実行するためのツール(論理ツリー)にはいかが用意されており、順に系統的に使用したり単独で使用したりする。①現状問題構造ツリー(Current Reality Tree)、②雲(対立解消図=Cloud)、③未来問題構造ツリー(Future Reality Tree)、④前提条件ツリー(Prerequisite Tree)、⑤移行ツリー(Transition Tree)。
現状問題構造ツリー(Current Reality Tree)
問題解決に当たって「何を変えれば最大の結果が得られるか」を明確にするための手法。まず現在の問題点(好ましくない結果=UDE)を列挙し、これらの因果関係を見つけることで、その中から“変えるべき”根本的問題を見つけ出す。思考プロセスを計手王的に実行する場合、この現状問題解決ツリー構造が最初のステップとなる。
好ましくない結果(Undesirable Effects=UDE)
現状問題構造ツリーを構築する際に列挙する現状の問題点。通常、目にする問題点の大部分は本質的な問題ではなく、もっと根本的な問題の結果や症状に過ぎないことからこう呼ばれる。
雲(Cloud)
問題の根本的な原因となっている矛盾や対立(コンフリクト)を解消するための手法で「対立解消図」とも呼ばれる。五つの枠が矢印(因果関係)で結ばれた典型的なフォーマットを使用。これらの矢印のうちいずれかの矢印を解消するような画期的なアイディアを注入することで矛盾や対立を解消する。思考プロセスを系統的に実行する場合、現状問題構造ツリーで根本的な問題を見つけ出した後、この雲を使ってどう解決したらよいのか(「何に変えれば良いのか(What to change to?)」)を考える。
未来問題構造ツリー(Future Reality Tree)
雲(対立解消図)を使って見つけた問題解決策を実行したらどうなるかを検証するための手法。根本的な問題が解決した状態で現状問題構造ツリーがどう変化するかを示し、新たな問題(ネガティブ・ブランチ)が発生していないかどうかなどを検証する。
ネガティブブランチ(Negative Branch)
雲(対立解消図)を使って見つけた対立解消アイディアを実行した場合に、新たに発生する問題(マイナス面)。未来問題構造ツリーを構築して示され、「マイナスの枝」とも呼ばれる。
前提条件ツリー(Prerequisite Tree)
思考プロセスの「どのように変えればよいか(How to cause the change?)」を考えるための手法で、目標を達成する過程で発生する障害(前提条件)とそれを克服する中間目標を展開する。現状問題構造ツリーや未来問題構造ツリーとは異なり、因果関係だけでなくアイディア実行の時間的順序関係が重要。
移行ツリー(Transition Tree)
思考プロセスの最後のステップで、実行計画に相当する。前提条件ツリーで展開した各中間目標を達成するために何をしなければならないのか、必要な行動を示す。前提条件ツリーと同様、時間的順序関係が重要。
ステートメント(Statement)
思考プロセスの書くツリーや雲(対立解消図)の中に書かれる一つ一つの文言のこと。英語の直訳は、声名、陳述など。

読んでいない人にはどんな本かイメージ伝わるでしょうか?読んだ人にはこんなこと書いてあったなぁとおもってもらえるでしょうか?ちょっとメモったので書いてみました。*1メモりたくなるくらいなるほどと思いました。
個人的な印象では“なぜをX回”=問題構造ツリー、“80対20の法則”=ボトルネックとか、他の考え方をツールとして使いこなせるように体系化したという印象です。*2

*1:用語の説明ならば問題ないですよね・・・何か問題がある場合は、ぜひ理由を添えたコメントお願いします。

*2:これでは良くわからないという人は買って読んでね。