本を読む本

私は読書中毒者のひとりですが、
最近になって、行間、単語の意味、本と本の意見の違いや
自分の中のコトバと著者のコトバとの違いが
良く見えるようになってきました。
 
読み方が変わることで、読み取れる意味が
これほど違うのかということを感じて、
今までの読書を反省していました。
 
そこで、より良い「読者」となるために、
自分がどの位置にいるのか、
何が欠けているのかを知るために
本書を読みました。
 
その視点から見ると、
本書はより良い「読者」となるための視点を、
その学習プロセスにしたがって提供してくれる本であると言えます。
 
最初に書かれたのが1940年ということもあり
現代のWebというメディアについては触れられていないものの、
その基礎となる「読む」という行為自体の本質を教えてくれる
価値ある本だと感じました。
 
書かれている内容が概念的に感じることから理解するのが難しいため、
ある程度のレベルに達している人のほうが読みやすいとは思います。
しかし、本を読む行為に対して納得できていない*1人にこそ読んでほしい、
「読者」になるための手引書ではないでしょうか。
 
☆☆☆☆☆

*1:読むことによる利益を得ていない